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Wednesday, January 29, 2020

「雨の日こそ技術の差が出る」。FC東京とセレス・ネグロスの雨中決戦で思い出された“ピクシー伝説” - サッカーダイジェストWeb

「(昨年に)ラグビー・ワールドカップをやったあと、五輪に向けて芝生を改修したと。だからまだまだ根付いていないということもあると思います。グランドキーパーの方々も最後まで良い状態でやらせようと努力をしてくれましたが、天候はどうしようもない」

「若い選手はこういう悪いコンディションでのプレーに慣れていない。ボールを浮かして運んだりとか、単純に強く蹴ってもボールは飛ばないので、ボールの下を上手く蹴って前に飛ばすとか、そういう技術が求められる試合でもありました。アダイウトン、レアンドロといったブラジル人選手はボールを運ぶテクニックが素晴らしかったと思います。

我々の小さい頃は雨の日こそ技術の差が出ると言われて育ちました。昔は泥んこのなかでサッカーをしていた時代ですからね。そういう意味では、こういう経験をして選手たちも技術を身に付けてもらえればと」

 「ボールを浮かして運んだりとか……」という件で思い出されたのが、ピクシーことストイコビッチの伝説とも言えるリフティングドリブルだ。1994年9月17日に行なわれた名古屋×市原戦(Jリーグ・ニコスシリーズ第11節)で、当時名古屋に在籍していたストイコビッチが水浸しのピッチを苦にせず、ポン、ポン、ポンと自陣からリフティングで華麗にボールを運ぶ姿は今なお強烈な印象を残す。

 「雨の日こそ技術の差が出る」。あの雨の中、ストイコビッチは正真正銘の天才であることを自ら証明した。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 

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