北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。
こちらはシーズン終盤！ 今シーズンもChicago Steam（シカゴ・スティーム）は順調に勝ち星を重ねています。
僕が9年間、冬のメインシーズンを本拠地に置くシカゴについて今回お話させていただきます。
アメリカ中西部に位置し、五大湖のひとつであるミシガン湖のほとりにあります。
人口は約270万人でニューヨークとロサンゼルスに次いで第3位です。日本のように四季もあり、緯度は北海道と同じくらいで、夏は涼しく冬は寒さが厳しいため、僕としては住み慣れた環境です。
シカゴにはアメリカ4大スポーツと呼ばれる夏の野球、秋のアメフト、冬のホッケー・バスケ全てのメジャーチームがあります。中でも地元で大人気の野球シカゴカブスにはダルビッシュ有投手が在籍しています。
また観光地としても有名で、全米トップクラスと評価される近代建造物・巨大ビル群それらの夜景は毎年見ますが圧巻です。
また食べ物も独特の文化があり、シカゴピザ（ディープディッシュピザ）やステーキ、ホットドックが有名です。この3つは観光客に人気というわけではなく、地元の人もレストランや家庭でよく食べています。ピザに関しては普通のピザでは冷めやすいことからタルトのような厚さ5～6センチのピザ生地の中にチーズやソーセージやトマトソースが大量にはいっていて一切れでとても食べ応えがあります。
シカゴは食肉加工産業が発展していたことから安くておいしい食肉が簡単に手に入ります。
一方で凶悪犯罪発生率も高く、「ギャングの街」と呼ばれることからヒップホップやブルース、アンダーグラウンドカルチャーが非常に盛んな地域です。
シカゴスティームに入団して最初の3年ほど（2011年－13年）は黒人が多く、まさにアンダーグラウンドカルチャーが色濃いシカゴでも危険とされるサウスサイドに住んでおり、練習後など夜、車に一人で乗って信号待ちをしている際に銃をつきつけられ金品を要求されるなど危ない目にあったこともあります。現在は日本人が多く住むシカゴ郊外に住んでいます。
地元のスポーツチームは新聞やテレビでも結果報告がされるため、多くの地元ファンや日本人が僕の試合も見に来てくれます。信号待ちで隣の車の窓から気が付いて興奮気味に手を振ってくれたり、試合に勝った日はスーパーやレストランで細かいプレーでさえも称賛され、負けた日は外に出たくないほどけなされることもありますが、それだけバスケットに興味を持ってくれていてファンとの距離が近いのも大きな魅力の一つです。
遠征でいろんなところに行くため、暖かいロサンゼルスや港が見えるマイアミもいいなあと思うこともありますが、僕の地元北海道や礼文島のようにフレンドリーに話しかけてくれるシカゴが僕は大好きです。
＜松田鋼季（まつだ・こうき）＞ 1985年2月22日、北海道礼文町生まれ礼文町育ち。礼文町立礼文小学校→礼文町立香深中学校→札幌北陵高校→日本大学→北海道文化放送（UHB）報道部記者→ABA Chicago Steam (2011~現在）。ポジションはガード。小学校・中学校はバスケットボール部がなかったため野球部所属でポジションはキャッチャー。冬はスキーでSAJ検定一級取得。高校からバスケットを始める。礼文島国際観光大使、利尻礼文スポーツ親善大使。ピアノと釣りが趣味。185センチ、85キロ、34歳。
https://www.facebook.com/matsudakouki888/
Chicago Steam公式サイト
https://chicagosteambasketball.com/
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