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Monday, February 10, 2020

「米国映画に追いついたことが涙が出るほどありがたい」 - 朝鮮日報

「米国映画に追いついたことが涙が出るほどありがたい」

 「米ハリウッド映画は到底追いつくことができない国の、追いつくことができない映画だと思っていました。その大きな城壁の中に入って重要な賞をすべてさらったということが、涙が出るほどありがたいですね」

 韓国映画で海外映画祭の壁を超えた初の監督、イム・グォンテク監督(83)は「1955年に映画の世界に入り、生涯映画をやってきたが、このような日が来るとは考えられなかった」と感激を語った。イム監督はベネチア国際映画祭で主演女優賞を取った『シバジ』(1986年)、モントリオール世界映画祭で主演女優賞を取った『アダダ』(1988年)などを手がけた。

 イム監督は「かなり前、『殺人の追憶』を見て、ポン監督はいつか映画で大きな名を残す人だと思った」と話した。そして、「映画というのは、どんなにうまく作っても、どちらか一方が足りなかったり、わずらわしくなったりするものだが、『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)はそういうことが全くなかった。カンヌ国際映画祭で(最優秀賞の)パルム・ドールを受賞したのを見て、こちらから電話をかけてお祝いの言葉を述べた」と言った。

 この日、自宅でアカデミー賞授賞式を見ていた「国民俳優」アン・ソンギ(68)は「テレビで授賞式を見ていて、『これは何なんだ!』と大声を上げてしまった」と笑った。「韓国映画が生き残れるかどうかで途方に暮れていた時代も、ハリウッドを怪物や敵だと思っていた時代もあった。ところが、数々のヨーロッパの映画祭に続き、アカデミー賞の壁まで消えたのです。今、韓国映画関係者の前に残っているのは、いっそう激しく自ら築いた壁を乗り越えていくことだけです」と語った。

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