一般形鋼大手の大阪製鉄は22日、山形鋼、不等辺山形鋼、溝形鋼など一般形鋼の7月契約価格をトン5千円値上げすると発表した。低生産下での原料高で生産コストが上昇しているため、製品値上げで対応する。同社が値上げするのは2018年10月の3千円値上げ以来1年9カ月ぶり。 同社によると、市場の荷動きは6月入り後持ち直しつつあるとともに、市況も下げ止まってきている。ただ実需減に伴う減産が続く半面、鉄スクラップは新型コロナ影響で世界的な発生減および価格上昇が続いている。 このため、生産面では引き続き実需対応の慎重な姿勢を継続するが、「製品の安定供給と再生産継続のためには急激かつ大幅なコスト上昇をカバーする値戻しが不可欠」としている。 同社では8月に主力の堺工場（大阪）で、粗圧延機の導入工事に伴い製鋼で8月17日から28日の12日間、圧延で同17日から31日の15日間それぞれ生産を休止する。このため「7月も需要実態を見極めた精度の高い生産とデリバリーを継続実施していく」としている。 また、5月末時点の東京・名古屋・大阪の一般形鋼流通在庫は約2・3カ月分と適正水準範囲で6月はさらに減少が見込まれる。
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June 23, 2020 at 04:05AM
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大阪製鉄、1年9カ月ぶり一般形鋼値上げ。原料高、7月契約から5000円（鉄鋼新聞） - Yahoo!ニュース
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