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Thursday, January 27, 2022

「ボンッ」と聞いて外に出ると、男性が血を流して倒れていた…眼鏡や携帯が散乱 埼玉の立てこもり - 東京新聞

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立てこもり現場方向への道を封鎖する警察官=埼玉県ふじみ野市で

立てこもり現場方向への道を封鎖する警察官=埼玉県ふじみ野市で

 埼玉県ふじみ野市の静かな住宅街で発生した立てこもり事件。発生から約11時間たった28日朝、警察官が住宅に突入し容疑者の男を確保した。男が猟銃のようなものを持っているとして、付近の住民約200人が深夜から未明にかけて避難を余儀なくされ、不安な一夜を過ごした。(飯田樹与、武藤康弘、中里宏)

 住民らは当初、男が立てこもった民家にほど近い西原小学校に避難したが、現場に近すぎて危険だとして県警が規制線の範囲を拡大。数百メートル離れた大井西中学校内に市が開設した避難所に移動した。ふじみ野市危機管理防災課によると、最終的に99世帯の214人が避難し、市は毛布や水などの支援物資を届けた。

 現場のはす向かいに住む男性(38)は27日午後9時すぎ、けんかをしているような大声で異変に気付いた。さらに「ボンッ」という物音を聞いて外に出ると、うずくまっている男性を女性が介抱していて、あたりに眼鏡や携帯電話が散乱していた。倒れていた男性はスエットにパーカ姿で、腹のあたりから出血していたという。

 まもなく駆け付けた警察官に「猟銃を持っている可能性がある。発砲されたら家を貫通する。家にいないで」と言われ、午後10時ごろいったん西原小に避難。その後に大井西中に移動した。校内では住民らが机に突っ伏したり、床に寝転がったりしていて、みな疲れた様子だったという。男性は「いろんな人に迷惑がかかっている」とウンザリした表情だった。

 「ドーンという、鳴り響くような音だった」。現場の民家の近くに住む男子大学生(19)は「車がパンクしたような音」を1回聞いたという。警察官に促されて西原小に避難した後、他の住民らと一緒に列をつくり、前後を警察官に挟まれながら大井西中に移った。男性は「怖い。けがをした人もいると聞いて心配」と話した。

 現場近くに住む男性(43)は「1発目の銃声が聞こえた5~10分後に2発目が聞こえた。着の身着のままで避難した。猟銃を持っていたなんて思いもしなかった」と驚いた様子だった。

 28日午前8時ごろに立てこもっていた男の身柄が確保され、避難していた人たちは自宅へ戻った。市によると、体調不良を訴えた人はいないという。

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