ホンダは2026年にはすべての新型モデルをEV(電気自動車)、もしくはFCV(燃料電池自動車)にすると宣言した。地球温暖化の元凶とされるCO2削減にむけて、走行中に一切のCO2を排出しないクルマのみにすると誓ったのだ。2040年にはすべての内燃機関の生産を終了する。
だが、ホンダがすぐさま内燃機関と決別するわけではない。2026年から2040年までは既存のガソリンエンジンモデルをも販売する。実際に昨年デビューした新型シビックには、直列4気筒1.5リッターターボが搭載されていた。しかもそれは、開発予算を惜しまずに熟成された形跡があった。エンジンの構造も見直され、驚くほど完成度の高いガソリンエンジンとなっていたのだ。
内燃機関色が強い新型シビック
6速マニュアルミッションのスポーツグレードも設定されていた。まるでレーシングマシンであるかのような電撃シフトが可能であり、それは内燃機関と相性が良い。
今年秋までには、新型シビックに超絶スパルタンな「タイプR」が加わる。すでに鈴鹿サーキットでのタイムアタックが敢行されており、これまでのコースレコードを更新したというから驚きである。そう、新型シビックからは良い意味で、カーボンニュートラルに邁進するホンダらしくない“悲壮感”が感じられないのである。
新型「シビックe:HEV」も同様に、内燃機関色が驚くほど濃い。搭載する直列4気筒2リッターを発電機として活用するシリーズ式ハイブリッドでありながら、一方で電気モーターとガソリンがシンクロして加速する。高速域では電気モーターからの回路を遮断して、エンジンパワーだけで走行する。つまり、日産のe-POWERのようなEV走行をしながら、トヨタ「THS II」のようなパラレルハイブリッドになり、高速域では純粋なガソリン車に変身するのである。
「高速域では内燃機関の効率が良い」─開発エンジニアは解説する。
「最大のポイントはエンジンにあります」─そうも力説する。
新型シビックe:HEVの注目点は内燃機関にあるというのだ。それほどエンジン開発に力を込めたのである。
からの記事と詳細 ( 「EV宣言」は本音か? 新型シビックに滲み出るホンダの内燃機関への執念 - SankeiBiz )
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