7月に行われた陸上の世界選手権男子100メートルで、五輪を含む世界大会で日本人として90年ぶりの決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が、充実のシーズンを終えて読売新聞のインタビューにオンラインで応じた。米国でトレーニングを続ける23歳のスプリンターは、さらなる飛躍のために9秒90を目指す決意を示した。(聞き手・田上幸広、井上敬雄)
――競技人生の転換点となるシーズンだった。
「ここまでやれるとは思っていなかった。けがから復帰して、自分の最大限できることをやってきた。世界選手権で決勝にも進出することができて、うれしい思い、悔しい思いもしたけれど、これから成長し続けるために、大きな収穫を得た1年になった」
――決勝に進出したからこそ気づいたこともあった。
「準決勝、決勝の間は1時間50分しかなくて、1本全力で走って、そこから次に備えなければならない。やっぱり経験しないと、自分の体がどう反応するかも分からないし、対策も立てられない。メンタルの部分でも、準決勝で『よっしゃ、行くぞ』と全力で走って、『決勝に行けた。やった』と一段落つけてしまった自分がいた。そこでもう一段階、『決勝でしっかり行くぞ』というメンタリティーで挑んでいく人たちが、上位に入ってくるのかなと身に染みて感じた。決勝の舞台に8人横一列で並んで、メダルラインは近いようで遠いかなと感じた」
――銀メダルのマービン・ブレーシー、銅メダルのトレーボン・ブロメル(いずれも米)は、タンブルウィードTCのチームメートだった。
「2人とも、いつも練習で頑張っている姿を見ているし、チームメートとして、ものすごくうれしかった。もちろん悔しい気持ちもあるけれど、やれることをやって挑んだので後悔はない」
――昨年悩まされた腰痛を克服できたのが大きかった。
「腰を痛めてから走りの練習もウェートトレーニングも全て見直して、自分の体と相談しながら、腰に負担がかからないようにした。いろいろと試行錯誤しながら、鍛えたというよりは元に戻したという感じ」
からの記事と詳細 ( 「真の壁9秒90、意外とポンと出るタイムかも」…サニブラウンが飛躍へ決意 - 読売新聞オンライン )
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