大相撲史上初の東大出身で、西三段目39枚目の須山(26=木瀬)が、二番相撲で風栄大(押尾川)に肩透かしで敗れて初黒星を喫した。

相手のかち上げに体を起こされたが、ひるまず前に出たところ、バランスを崩した隙を突かれた。「低く攻める意識でしたが、一発を顔にもらっちゃって」と鼻血が出るほどの熱戦だった。

花道の奥では先場所で現役引退した元前頭徳勝龍の千田川親方が見守っていた。同部屋の兄弟子には「普段から稽古場でも稽古をつけてもらって、前に出る力をつけてもらっている」と感謝。心強い存在の前で白星をつかむことはできなかったが、まだ先は長い。

星を五分に戻して残り5番。「次の一番に向けて集中したい」と気持ちを入れ直した。【平山連】