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Saturday, April 20, 2024

渡辺雄太、NBAでメンタル苦悩、日本のBリーグ入り決断「体の調子いい」 パリも「出る」 - スポーツ報知

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 NBAのグリズリーズで日本人最長6シーズン目を終えた渡辺雄太(29)が20日、インスタグラムでライブ配信を行い「(今秋開幕の)来季からは日本に帰ってプレーをさせていただきます」と表明した。地元の香川・尽誠学園高卒業後、海を渡った渡辺にとって初のBリーグ参戦で、交渉はこれから始まる。また、3か月後のパリ五輪にも「出る」と出場を明言。20代ラストイヤーに大きな決断を下し「30代の渡辺雄太もどんどん進化していく」と決意を込めた。

 自らの意思で、渡辺が世界最高峰の挑戦に終止符を打った。世界一華やかで過酷な舞台だったNBA。選手の平均在籍年数は4~5年と、厳しい争いもあった中で6季戦った。キャンプ契約や無保証など“崖っぷち”から何度もはい上がり、通算213試合に出場。「20代の間は絶対逃げないと決めていた。1ミリも後悔はない」と晴れやかに語り「バスケがとにかくしたい。来季は日本でプレーする」。言葉に迷いはなかった。

 2月にトレードで突如、古巣・グリズリーズに移籍。そこからは出場5試合のみで、3月1日以降、22戦連続で欠場した。空白の約1か月半。渡辺は「メンタル的なことでお休みをもらっていた」と告白。移籍後初出場した次の試合で、コーチ陣から出番なしを告げられ「当たり前だったのに、その一言がめちゃくちゃ効いた」と吐露した。

 ホテルに戻ると感情がおかしくなった。「引くくらい泣いた。体中の水分が全部出るくらい」。コートに立っても体に力が入らず、苦しんだ。「限界はもっと前にあったと思う」。来季は渡辺に選ぶ権利があり、チームからは「戻って来てほしい」と言われたが、決心は揺るがなかった。

 コービー・ブライアントに憧れNBAを夢見たのは小2の頃。渡米時は周囲に「ダメになって帰ってくるだけ」と言われた。英語も分からず、細身の体で屈強な米国選手に何度も吹き飛ばされた。順風満帆ではなかったが、誰よりも練習し、田臥勇太以来、日本人2人目のNBA選手になった。

 約3か月後のパリ五輪にも「出る」と明言。NBA規定の代表活動28日以内も解かれ、5月以降から始まる代表活動にもフル参戦する見込みだ。チームのサポートもあり、メンタルも回復。練習も参加し続け「体の調子はむしろいい」と準備万端だ。渡辺は日本を背負い、バスケ界に夢を与え続けていく。

 ◆渡辺 雄太(わたなべ・ゆうた)1994年10月13日、香川県出身。29歳。小1からバスケを始め、米ジョージ・ワシントン大卒業後の18年7月、グリズリーズとツーウェー契約し、同年10月に日本人2人目のNBAデビュー。20年12月にラプターズとツーウェー契約、21年4月には本契約。22~23年はネッツ、23年からはサンズ、途中でグリズリーズに移籍。21年東京五輪代表。22年に久慈暁子アナウンサーと結婚。206センチ。

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