「おたる水族館」の動物たちを応援しようと、北海道小樽市の「兼正阿部製麺」が発売した「おたる水族館ラーメン」が好評だ。水族館で今シーズンの営業が始まった３月１６日から提供を始めたところ、１か月で約５００食が売れたという。売り上げの一部は動物たちのエサ代として水族館に寄付される。
同社の阿部恭久社長（６６）によると、水族館ラーメンは２０１９年から企画していたという。小樽商科大の学生の提案で「やる気が出るラーメン」というキャッチコピーも決まっていた。水族館の「やる気のないペンギンショー」にちなんだものだ。
その後、コロナ禍で企画は４年ほど棚上げになっていたが、商品のパッケージデザインを公募する小樽市の「パッケージ作成支援事業」に参加する形で企画を再開させた。
「ペンギンを必ず入れる」など、阿部製麺側から条件を提示してデザイン案を募集した結果、全国から２５件が集まった。一般投票の結果なども参考に、青を基調とした案を同社が採用したところ、たまたま市内からの応募で、印刷会社「協和商事」のデザイナー依田あかねさんの作品だった。
阿部社長が推したものの、結局採用とならなかったデザイン案は依田さんの夫の作品だったといい、阿部社長は「偶然が重なり、驚いた」と笑う。その後、依田さんの作品に改良を加え、できあがったラーメンの写真を印刷した紙箱のパッケージに仕上がった。
中身は、阿部製麺が以前から販売している「北海道おたるラーメン」のみそ味とガラしょうゆ味を１個ずつ詰め合わせたもので、価格は１箱７００円（税込み）。阿部社長は「水族館を応援しながら、二つの味を楽しんでほしい」と話している。
水族館のほか、ＪＲ小樽駅構内の「タルシェ」や第３号ふ頭地区の「ポートマルシェotarue」などでも販売している。
からの記事と詳細 ( やる気が出る？「おたる水族館ラーメン」、発売早々人気上々…売り上げの一部はエサ代に - 読売新聞オンライン )
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