陸上長距離界に旋風を巻き起こしている米スポーツ用品大手・ナイキの「厚底シューズ」。東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)などでの好記録の要因といわれている一方、世界陸連の新規則によって禁止されるとの報道も。熊本県内のランナーや陸上関係者からは「自然と力が出せる」「負荷が大きい」と賛否両論の声が上がる。
「これを履いて、5千メートルで自己ベストを更新しました。周りも普段より結果を残せている人が多い」。2カ月前に厚底シューズを購入した熊本大陸上部の谷口壮一郎さん(20)=熊本市中央区=はシューズの効果について、そう語る。
2017年に発売された厚底シューズ。18年に設楽悠太選手や大迫傑選手がこの靴を履いて日本記録を出し、日本で一気に注目を集めた。谷口さんの周りでも「ここ1年で愛用者がぐっと増えた」という。
靴底に埋め込まれたカーボンファイバープレートがバネの役割を果たし、「力を入れなくても自然と足が前に出るんです」と谷口さん。ただ、価格が約3万円と高価な上、これまでのシューズより2倍ぐらい消耗が激しいのが難点で、「貴重なので大会本番にしか履かない」と笑う。
陸上指導者の意見はさまざまだ。
全国都道府県対抗駅伝大会の県チームのコーチを務めた経験もある、矢部中の陸上部顧問を務める藤原一也教諭(58)は「アフリカ人選手のようにつま先で着地する走り方になるので、相当な筋力が要る。成長期の子どもには負荷が大きく、一概に良いとは言えない」と指摘する。
一方、熊本陸上競技協会の奥山幸男副会長(72)は「棒高跳び用のポールにカーボンが使われているのと同じ原理。なぜ靴だけが批判されるのか疑問だ」と使用に肯定的な立場だ。「世界陸連が使用を禁止すると、今までの記録が無効になる可能性もある。選手たちのためにも禁止する、しないにかかわらず、早期に結論を出してほしい」とも。
2月16日の熊本城マラソンで使用したいと考える市民も多いだろうが、手に入れるのは簡単ではなさそうだ。
ハヤカワスポーツ上通本店(同市中央区)は「うちでは取り扱っていない。価格も高いので地方で売っている店は少ない。需要は陸上選手たちに限られ、メーカーとしても一部の専門店やインターネットでの販売という戦略だろう」とみている。(渡具知萌絵、堀江利雅)
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厚底シューズ、熊本県内でも賛否 ○自然と力出る×負荷が大きい 高価格、取扱店少なく入手困難(熊本日日新聞) - Yahoo!ニュース
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