普通鋼電炉メーカー11社の19年4~12月期決算が4日までに出そろった。販売量が前年同期を下回る中、主原料である鉄スクラップ価格の下落と販価維持により各社ともメタルスプレッドが改善。8社が経常増益を確保した。経常減益だったトピー工業は鉄鋼事業では増益となり、大和工業も日本事業では増益だった。20年3月期通期の業績予想は5社が売上高を下方修正した一方、10~12月期の利益上振れを反映して6社が経常利益予想を上方修正している。
建設需要の低調を背景に、4~12月の販売量は各社とも前年同期を下回った。具体的には、東京製鉄が183万7千トンで前年同期比10万8千トン減、共英製鋼(国内出荷)が125万トンで同5万2千トン減、合同製鉄(単独)が74万5千トンで同9万5千トン減など。大阪製鉄(連結)は89万3千トンで同1千トン増とわずかにプラスだった。
販売が振るわない中、電極価格の高止まりや輸送費、人件費など幅広いコスト上昇に対応するため、各社とも販売価格の維持に注力。4~12月の販売単価は、合同製鉄が7万7800円で前年同期比2100円高、共英製鋼が同1300円高、伊藤製鉄所が同3700円高と、鉄筋メーカーを中心に販価が前年同期を上回った。一方、H形鋼やホットコイルが主力の東京製鉄の販売単価は7万5千円で同2700円安だった。
一方、4月以降下げ局面が続いていた鉄スクラップ価格は10月に入っても下落したが、月末には反発。年末にかけて上昇した。ただ、4~12月の平均購入単価は2万8千円前後と前年同期比で7千円強の下落となった。原料安と販価上昇などで各社ともメタルスプレッドが改善。改善幅は東京製鉄が前年同期比5千円、共英製鋼が同9千円、伊藤製鉄所が同1万700円など。
ROS(売上高経常利益率)は東京製鉄と大和工業、中部鋼鈑、伊藤製鉄所の4社が2桁台を確保した。
20年3月期通期の業績予想は東京製鉄と中山製鋼所、中部鋼鈑、伊藤製鉄所、北越メタルの5社が売上高を下方修正した。一方、経常ベースでは共英製鋼と東京製鉄、合同製鉄、中部鋼鈑、伊藤製鉄所、北越メタルの6社が上方修正している。
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February 05, 2020 at 04:04AM
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普通鋼電炉11社の4~12月期、スプレッド改善で8社が経常増益(鉄鋼新聞) - Yahoo!ニュース
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