このところの新型コロナウイルス感染の拡大で働く人たちにも不安感が増していますが、危機対応は企業ごとに差が出てきているようです。
危機的な状況に置かれたときこそ、「この会社で働いていてよかった」と感じたり、逆に「こんな会社だったなんて」とガッカリしたりすることもありますよね。そこで今回は、会社の「神対応」と「ブラック対応」について聞いてみました。
すぐにリモートワークに切り替え
IT企業で働くAさんは、「感染症が世界的に話題になったときに、うちの会社はすぐに全社員リモートワークに切り替えた。対応が早くて、大規模なリモートワーク切り替えだったのでニュースになったくらい」と言います。
「大学時代から付き合いのある友達や同業他社の知り合いには『羨ましい』『さすが』と言われてとても気分がよかったし、こういうふうに社員を大切にしてくれるなら、自分たちも頑張って還元していかないと、という気持ちになった」と嬉しそうに話します。
社内的には有事のときにリモートワークに切り替えられるよう、日頃から準備をしていたのだそう。必要備品を備えたり、環境を整えたりして準備をしてきたからこそ、いざというときに迅速な対応ができたということなのでしょう。
「リモートワークって保守的な会社だと『従業員がサボるんじゃないか』みたいなことを言い出す管理職がいると耳にする。友人の会社は社員を信じられない人が上層部に多くて、リモートワークが実現しなかったと言っていた。うちはそんなことがなくて本当にありがたいと思った」と言うAさん。
確かに社風によってはリモートワークに対して批判的な意見が出ることもあるでしょう。会社が社員を信頼するというマインドが根底にあってこそ、リモートワークは実現するのかもしれませんね。
リモートワークのほか、時差出勤や休暇取得を促す
ウェブメディア運営会社で働くBさんも、会社の対応に感謝していると言います。
「うちには小さい子どもがいるので、感染症はかなり気になる。保育園に預けるのもちょっと怖いなと思っていたから、リモートワークを推進してくれるのは本当に助かっている。おかげで、リモートワークしながら家で子どもの面倒を見るという選択肢もできた」とのこと。
しかも第二子を妊娠中のBさん。その点でも普段から会社は柔軟に対応してくれていたのだそう。
「妊娠中は抵抗力が落ちるし薬が飲めないから、体調にちょっとでも不安があったら遠慮なく休んでね、と男性上司も声をかけてくれる。しかも、通勤時の満員電車で何かトラブルがあったら大変だから時差出勤にして朝のピーク時は避けたほうがいいんじゃない? と提案もしてくれる」のだそう。
「向こうから言ってくれたら『そうさせてもらいます』と言いやすいし、職場のメンバーには本当にサポートしてもらえていると感じる」と言います。
「リモートワークになってから、通勤もないので体力的にだいぶラクになった。感染症にかかるリスクも抑えられるし、神対応だと思う」と笑顔で話してくれました。
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