中高年ならば、肩こりは誰もが経験したことのある体の不調。慢性的に悩んでいる人も多いだろう。多くの人は「大したことはない」と考えがちだが、中には命にかかわるような重大な病気が表面化したケースもあるので、注意が必要だ。千葉大学医学部付属病院・総合診療科の生坂政臣医師に、「様子を見ていてはいけない心配な肩こり」について話を聞いた。(医療ジャーナリスト 木原洋美) 【この記事の画像を見る】 ● 肩こりで怖いのは「関連痛」 整形外科に行ってしまいがち 日本人、特に女性にとって「肩こり」は、最も身近で日常的な不調だ。厚生労働省の調査でも、「自覚症状がある不調」の男性1位は「腰痛」で2位が「肩こり」、女性の1位は「肩こり」で2位が「腰痛」となっている(国民生活基礎調査 2013年)。 ただし、一口に「肩こり」といっても、原因や症状はさまざま。 筋肉がこわばって重だるい場合もあれば、耐えがたい痛みを発するものもある。一般的な肩こりなら、つらくとも即生命にかかわる事態にはならないが、中には急いで病院へ行くべき「怖い肩こり」もあるので、侮れない。 「どこの病院で診てもらっても診断がつかない」あるいは「何をやっても治らない。私は本当に○○病なのか」など、“謎の病気”に苦しむ患者が全国から訪れる「診断の最後の砦(とりで)」、千葉大学医学部付属病院・総合診療科の生坂政臣医師に、「様子を見ていてはいけない心配な肩こり」について話を聞いた。
――肩こりといえば、やはりつらいのは“痛み”ですが、そもそも痛みにはどのようなものがあるのでしょう?肩こりの「怖さ」を推し量る上でも、痛みの種類を見分けることは必要ですよね。 そうですね、考え方としては「体性痛」「内臓痛」「関連痛」の3種類に分類できます。 体性痛は、何かに噛(か)まれたとか、切ったとか、叩(たた)かれたとかいうような体表への刺激によって引き起こされる非常に分かりやすい痛みです。噛まれたり叩かれたりした部位から痛みの信号が脊髄を通って脳へと伝わり、痛みを感じます。太くてしっかりした神経を通って伝わる、一番速くて、鋭い痛みです。 内臓痛は、読んで字のごとしで内臓の痛みです。内臓が障害されたときに感じます。ただ、内臓から脊髄に通じる神経は細くてまばらなので、体性痛のような鋭い痛みは感じません。鈍痛で、しかも、場所がどこなのかも分かりにくいのが特徴です。 結局、生物学的な痛みというのは、基本的にはこの2つ、「体性痛」と「内臓痛」だけなのですが、もう1つやっかいなのがあって、それが「関連痛」です。 関連痛とは、本当は内臓が障害されているんだけれど、脳が体性痛、つまり体表がやられている痛みだと錯覚してしまう痛みをいいます。 「どうしてそんなことが起きるのか」というと、体性痛も内臓痛も、脊髄に入ってからは1本の神経にまとめられて脳へと向かうので、受け取る側の脳が混乱してしまうんですね。脳はそこまで緻密にはできていないのです。 ――つまり、肩こりで心配なのは、関連痛ですね。本当は内臓が障害されているのに、体表が障害されていると脳が誤解してしまう痛み。 そうですね、それで皆さん、整形外科に行ってしまうので注意が必要です。
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May 27, 2020 at 04:01AM
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肩こりの症状が出る7つの怖い病気、その痛みは重大な危険信号かも?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
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