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Friday, May 15, 2020

陽岱鋼は泣きながら内野用グラブ処分した…それでも選手を成功へ導く日本ハムの育成 “数値化と球団責任”:ドラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web) - 中日スポーツ

 「育成」はあらゆる世界に通じる永遠のテーマではないだろうか。今回は自分なりの育成論を。私が注目してきたのは日本ハムだ。実は私が昨季まで在籍していた巨人でも、日本ハム方式を参考にし、巨人の風土に合うようにアレンジしながら2軍、3軍の選手の成長を見守っている。

 大前提として、日本ハムは育成状況を数値化している。球団、指導者、スタッフは客観情報を共有できる。そしてコンバートや両打ちへの挑戦など大きな変更をするときには、必ず球団主導だ。読者は当然だと思うかもしれないが、意外とプロ野球でも、ときの指導者の一存で決まっている。もちろん、その人は経験に基づいて良かれと思ってやらせてはいるのだが、指導者はいつかは代わる。球団は半永久的に続く。といっても「業務命令」ではなく、2軍監督、コーチたちと議論を尽くした上で、決定する。要は「責任の所在」の問題である。

 選手は球団の宝。「きょうから内野手ではなく外野手としてやってくれ」と言われる選手は、相当な踏ん切りと覚悟が求められる。受け入れがたいときもあるだろう。だからこそ「一存」ではなく組織の決定であるべきだ。当然、成否の責任は球団にある。最もわかりやすい例は、陽岱鋼(現巨人)だろう。入団時は大型遊撃手。2軍では3年目にタイトルを獲得するなど、打撃面では順調に成長していた。

 4年目(2009年)の途中に外野手に転向。当時のGMから告げられ、泣きながら内野用のグラブを処分していたと聞く。つまり、本人は喜んではいなかったし、2軍コーチにも賛否両論あったそうだが、まずは右翼のレギュラーに定着。12年には中堅・糸井嘉男(現阪神)と守備位置を入れ替えた。すでに十分に機能していた右中間コンビだっただけに、この決断は球界を驚かせた。しかし、陽岱鋼はこの年、初めてゴールデングラブ賞に選出される。

 遊撃から外野へ。右翼から中堅へ。この2つの決断は、積み重ね、共有されてきた情報が根拠となったはずだ。説得力がある数値が、十分な議論をへて球団の決定となる。中日にも井上一樹(投手→外野)、福留孝介(遊撃→外野)といった成功例はあるが、大きな決断は指導者だけでなく球団全体で下すこと。そうすることで選手自身も腹をくくれるのではないかと思っている。

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May 15, 2020 at 09:25AM
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