きょう５月１０日は母の日。Ｊ１清水エスパルスのルーキーＦＷ・栗原イブラヒムジュニア（１８）が母・栄子さん（５２）への感謝の言葉をスポーツ報知に寄せ、プロ１年目からの活躍で親孝行することを約束した。
お母さんへ
お母さんには感謝の気持ちしかないです。プロになれたことを喜んでくれたね。僕もうれしいです。
ここまでの１８年間、お母さんは、自分のためにすべてを捧げてくれた。ずっと実家暮らしで、毎日お弁当を作ってくれた。寮に入った今は掃除も洗濯も、すべて自分でやるのは初めて。栗原家では掃除も最低限、洗濯物を干すのすらやらなかった。家事はたくさんありすぎるよ。
栗原家の思い出はいろいろあるけど、一番は高校２年のお正月、２人で英国までプレミアリーグを一緒に見に行ったこと。家族みんなが応援しているリバプールのホーム・アンフィールドでアーセナル戦を見ることができたのはいい経験だったし、お母さんと海外旅行できたのもよかった。
今は毎日、サッカー選手として成長することだけを考えているよ。今はやりたいことをできる状況ではないけれど、大事なのはこれから。今年は公式戦が再開したら、５得点するのが目標。そして、２４年のパリ五輪に絶対出たい。実力はもちろん、ベストなコンディションでないと出られない。出るか出ないかではサッカー人生が全然違うと思う。
お母さんは、今まで僕の見えないところで相当苦労していたはず。僕はプレーや結果でそれ以上のものを返したい。サッカー選手としてもっといろんなものを見せたい。これからは、自分がお母さんをサポートできるようになる。
いつもありがとう。（清水エスパルスＦＷ）
◆ ◆ ◆
電話取材に応じた栗原の母・栄子さんは「まだプロとしてプレーする姿を見ていないので実感が湧かない。でも自分本位ではなく、周りから愛される人になってほしい」と話した。
ガーナ国籍の夫との間に生まれた息子については「明るく、周りの友達にも恵まれた。いい環境でスクスク育った」。反抗期もなく、「『クソババア』と呼ばれたこともない（笑い）。他の親が持つような悩みはなかったです」と明かした。離れて暮らすのは初めてで「ずっと家にいたので寂しい思いもある。本人に健康状態を聞いても『うん』としか返ってこない（笑い）男の子だからね」。離れた場所から静かに活躍を見守るつもりだ。（山田 豊）
◆栗原イブラヒムジュニア（くりばら・いぶらひむ・じゅにあ）２００１年８月１４日、埼玉県生まれ。小学校～高校まで所属した三菱養和ＳＣユース（東京）を経て今季清水加入。Ｕ―１８日本代表。持ち味は高さと体の強さ。ＦＷ。背番号３６。１９１センチ、８８キロ。利き足は右。家族は両親。
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May 10, 2020 at 06:00AM
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【清水】新人の栗原イブラヒムジュニア「パリ五輪出る」母・栄子さんに恩返し（スポーツ報知） - Yahoo!ニュース
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