県の独自基準による「緊急事態宣言」が発令された二十四日、県内では初めて、病院に入院せずホテルで療養する感染者が五人出た。今後の重症者の受け入れに備え、病床が軽症者で埋まらないようにするための措置という。県の新型コロナ対策本部会議に出席した県医師会の池端幸彦会長は、これまで原則全員入院させることで重症者の発生を抑えていたとして「ホテル療養から重症者が出る可能性は今までより高い。危機感を持っている」と険しい表情を浮かべた。
十七日時点での直近一週間の新規感染者は十八人だったが、二十四日時点は百二十八人に増加。これまでも入院により症状が落ち着いた患者がホテルなどに移るケースはあったものの、急激な感染拡大で今回は感染判明直後から入院見送りを余儀なくされた。
基幹病院では、新型コロナ患者用の病床を一般患者向けに開放するや否や、再びコロナ用に転換せざるを得なくなったという。骨折などの手術が先延ばしになることもあり「(コロナ以外の)患者に大きな影響が出る。かなり厳しい状況に陥っている」と訴えた。
引き続き県民に感染防止への協力を求めつつ、九月末ごろには集団免疫獲得が近づくと説明。「新型コロナはちょ...
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