「同情されたくない」
話題になったのは、漫画家の御前モカさん(Babylion_110)が投稿した作品です。 タイトルは「海外旅行中に大切な家族が亡くなったと連絡を受けた日のわたくしの話」。 海外旅行中に、突然受けた家族の訃報。急きょ、帰国するために便を手配してもらい、空港へ急ぎました。 元気だったのに、なぜ亡くなったのか。なぜ昨日のうちに、「着いたよ」と連絡をしなかったのか。 さまざまな思いがこみ上げ、空港への道中も、涙が止まりませんでした。 航空会社のカウンターに着き、名前を伝えると、お悔やみの言葉をかけてくれ、一番最初に搭乗させてもらいました。席は2人並びの席で、隣は空けてありました。 でも、搭乗するときは顔を伏せ、食事と飲み物はいらないとクルーに伝えました。「同情されたくない」。心の余裕がなく、話しかけられたくありませんでした。 すべて夢だったらいい……泣きながら眠りました。しばらくして、ふと隣の空席のテーブルの上に、飲み物が入ったカップが置いてあるのに気づきました。 触れると、「あたたかい」。 でも、口をつける気にはならず、また眠りました。 それからまた、数時間が経ちました。目を開けると、隣のテーブルにはまだカップが置いてありました。 しかも、さっき見た時から時間が経っているのに、まだ湯気が出ている……。 思わず手に取り、そっとすすりました。 あたたかくて、甘いミルクティーでした。 ふと、空腹を感じました。 「あの……おなかがすきました」 おずおずとクルーに声を掛けると、待機していたクルーたちは、ただほほえんで、食べ物や毛布を運んできてくれるのでした。
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