選挙に出ると借金数千万円?新人議員だから語れる政治と金・・・領収書のいらない資金は必要?【報道1930】
今回話を聞いたのは、いずれも話題を集めた注目の新人3人。
▼自民党・鈴木英敬氏(47)
元通産省。初めての衆院選では落選。その後三重県知事を3期務め、伊勢志摩サミットを誘致した大物新人。
▼立憲民主党・吉田晴美氏(49)
政務秘書官を経て国政に挑むが2度落選。8年の浪人生活の末今回、東京8区で石原伸晃氏を破り初当選。
▼日本維新の会・小野泰輔氏(47)
熊本県副知事時代くまモンの著作権フリー化に貢献。東京都知事選に挑むも落選したが、今回国政進出を果たす。
■初登院 部屋に入ると現金入りの分厚い封筒「サザエさんの世界やな」
小野氏は在職1日で満額100万円が支給された文通費を問題提起したことで脚光を浴びた。それは初登院の日、部屋に入ると分厚い封筒が置かれていた。中には10月と11月の歳費と文通費(10月の歳費は日割り分)が現金で入っていた。
驚いたのは小野氏だけではない。
自民党・鈴木英敬氏:
これびっくりしましたね。昭和か、サザエさんの世界やなって。机の上にバンッて置いてあって・・・。
新人議員は口座登録が無いための措置だという。このように初登院から驚かされた新人に永田町の“変”だと思ったことをあげてもらった。
自民党・鈴木英敬氏:
日程がなかなか決まらない。地方議会では1年分のスケジュールが決まってる。日程闘争(国会の日程を巡る与野党間の駆け引き)って言葉がある。日程は闘争するものではないのではないかと思う。(中略)スケジュールが決まっていれば、もっと活動しやすくなる。
立憲民主党・吉田晴美氏:
私の違和感は議員が「先生」と呼ばれていること。
こういう習わしも変えていいのではないかと指摘した。
これに対し政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「名前覚えていなくても先生、で済むから楽なんです。永田町の文化のようになっている」との側面を語った。
日本維新の会・小野泰輔氏:
紙が多すぎます。意思決定は遅くなるし、情報の共有も面倒になる。言っちゃいますけど、毎日国会図書館の報告書が紙で来る。私は電話して「デジタルで見てるので紙はいりません」って断った。
それでも紙の報告書は配ることになっていると言われたという。民間ではペーパーレス化によるコストカットが進んでいる、と国会内の変革の必要性を訴えた。
■「1度目の退職金は都知事選。2度目の退職金は総選挙で消えた」選挙にかかるお金とは?
選挙には金がかかる、と昔から言われるが、今回の新人たちはどうだったのか?番組ではある新人議員の1年間の活動における収支を例に挙げた。
支出は、▼広告費(510万円)、▼印刷費(430万円)、▼供託金(300万円)、▼人件費(265万円)など▼計2100万円。一方、収入は、△党の公認料1000万円。
結果▼1100万円の赤字だった。
田崎氏によれば、選挙に入ってからはある程度、経費の公営化(掲示板とか政見放送とか)が進んでるが、選挙に入る前の政治活動に金がかかるという。
今回出演の3議員に、どれほど選挙につぎ込んだのか聞いた。
自民党・鈴木英敬氏:
落選してた時は(次の選挙が)いつあるかわからないので、大きい事務所をずっと借りて、秘書を張り付けて、数千万円借金が出来て。(中略)知事になって8年かけて返した。
立憲民主党・吉田晴美氏:
私の場合は企業からの献金は受けていません。(中略)今まで自分の持ち出し含めて、家が欲しいなぁと思っても今もずっと借家住まい・・・。
(選挙に使ったお金を回してたら家が建った?)・・・はい。
日本維新の会・小野泰輔氏:
副知事を2期務めたが、1期目の退職金は都知事選につぎ込んで、もう1期の退職金は今回の選挙につぎ込んだ。妻はカンカンです。
こうして苦心の末に国会議員となった新人に田崎氏が提言した。
「(それぞれの発言は立派だが)まずは意見を党内で通すこと。そのためには仲間を増やしてその政党の意見にしていく。党内で足りなければ超党派でもいい。」
自分の意見を党の意見にすることが国会の営みだ、そのためには数が必要だとまとめた。果たして、新人議員たちは、自らの意見を形にすることが出来るだろうか。
(BS-TBS『報道1930』11月25日放送より)
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