北海道新幹線の札樽トンネルの工事で出る自然由来の重金属を含んだ土砂の搬入作業が、札幌市手稲区にある市の所有地で13日から始まりました。
13日から市の土地に運び込まれたのは、北海道新幹線の札樽トンネルの工事で出る土砂です。
ヒ素など自然由来の重金属が含まれる「対策土」と呼ばれています。
受け入れ地の1つ、手稲区の手稲山口地区にある市の所有地には、13日午前10時半ごろ、最初のトラックが到着しました。
一時、対策土の受け入れに反発する住民団体のメンバーが入口をふさいで抗議活動を行いましたが、その後、トラックは中に入り荷台から土砂が下ろされました。
北海道新幹線の工事を行う鉄道・運輸機構によりますと、土砂の下には専用のシートを敷き、重金属が周りに漏れ出さないようにしているほか、土砂を下ろしたあとにトラックのタイヤを専用の機械で洗うなど、粉じんが舞うのを防ぐ対策も講じているということです。
13日一日で80から100立方メートルの土砂を運びこむ予定で、この地区には2027年度ごろまで搬入が続くということです。
鉄道・運輸機構の松本浩司札幌鉄道建設所長は「対策土の搬入を開始できたのは大きな前進だ。地域の住民の安全や環境保全に最大限配慮しながら工事を確実に進めていきたい」と話していました。
【現場では抗議活動】
受け入れ地近くの道路沿いでは、搬入が始まったあとも反発する住民団体のメンバーおよそ30人が「有害残土の持ち込み反対」と書いたのぼりや横断幕を掲げて抗議活動を行いました。
住民団体の1つ「有害掘削土に反対する住民の会・連絡会」の堀井克幸代表は、「住民の声を無視して、力ずくで押さえつけるようなやり方が残念でならない。秋元市長参加の公開討論会を要求しているので、実現すればきちんと問いただしたい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 新幹線工事で出る「対策土」 札幌手稲区の市有地に搬入開始|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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