バイデン米大統領は、ペロシ下院議長が新型コロナウイルス検査で陽性結果が出るまでの2日間に、同議長と1時間過ごし抱擁や頬へのキスを交わしていた。それでもホワイトハウスは濃厚接触者には該当しないとしている。
バイデン氏は、ファイザー・ビオンテック製ワクチンの2回目のブースター(追加免疫)接種を先週受けたばかりで、6日夜の検査で陰性となった。米疾病対策センター(CDC)の指針では濃厚接触者はマスクを10日間着用するよう定めているが、大統領がペロシ議長の近くにいた時間はその基準に満たないと判断されたため、この指針には従わないとサキ大統領報道官は説明した。
ペロシ議長(82)は今週初めの検査では陰性だったが、7日に陽性結果が出た。同議長の報道官ドルー・ハミル氏がツイートで明らかにした。ペロシ氏はブースター接種も済ませており、CDCの指針に従って隔離される。
バイデン大統領が6日に郵便事業に関する法案に署名した際、ペロシ氏はすぐそばにいた。ペロシ氏はその前日、医療保険制度改革法(オバマケア)を記念する行事に参加。バイデン氏とオバマ元大統領と共にステージに立ち、バイデン氏と抱擁し頬へのキスを交わした。
ホワイトハウスの説明によると、大統領は24時間の期間に、ペロシ議長と6フィート(約183センチ)以内に計15分以上いなかったため、濃厚接触者に当たらないという。CDCの指針はこれとは異なり、まずは症状が表れるか検査で陽性結果が出るまでの2日間に、その人と6フィート以内にいたかどうかを確認し、次に過去24時間でその感染者と15分以上過ごしたかどうかを検証するよう求めている。
「いずれの答えもイエスの場合、その人はマスクを適切に着用していたかどうかにかかわらず濃厚接触者に該当する」とCDCはウェブサイトで説明している。
バイデン、ペロシ両氏とも5、6日両日に接触した際、マスクを着用していなかった。
ホワイトハウスの解釈は正しいかとの質問に対し、CDCの報道官は現時点で返答していない。
ペロシ議長率いる米議員団はアジアを訪問する予定だったが、ハミル氏によると、これは延期となった。
同議長が日本を訪問した後に台湾を訪れる方向で調整しているとも報じられていた。これについて中国の王毅外相は7日、ペロシ氏が訪台すれば、中国の主権に対する悪意のある挑発になるとけん制していた。
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原題: Pelosi’s Infection Brings Covid-19 Closer Than Ever to Biden(抜粋)
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