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Tuesday, September 6, 2022

隠れ心不全 症状が出る前に気づき、悪化を防ぐには?|NIKKEI STYLE - Nikkei.com

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心臓や血管などの病気が原因で心臓の機能が低下する「心不全」。息切れやむくみなどの症状が起こる前の「隠れ心不全」の段階から心臓をいたわり、本格的な心不全に進行させないことが大切だ。

心不全は、血液を全身に送り出す心臓のポンプ機能が正常に発揮できなくなる病気で、息切れやむくみなどの症状が起こり、徐々に悪化して命を縮める。近年では予防の重要性を明示するために、心不全の状態によってA~Dにステージ化され、進行度が分かるようになっている。

息苦しさなどの症状が表れ、一般的に「心不全」と認識されているのはステージCの段階だが、その前の段階であるステージAやBの心不全予備軍、つまり「隠れ心不全」の段階からの対策の重要性が見直されている。ステージAは心臓の機能に異常はないが、リスクのある段階、ステージBは機能に異常があるが、症状は出ていない段階だ。

新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学の猪又孝元教授は「心不全というと突然、息苦しくなって入院するイメージを持つ人も多いが、そうなるまでには長い年月をかけて徐々に心臓が悪くなっていることがほとんど」と説明する。

写真はイメージ=PIXTA

心臓には、機能の低下を補完して体を守る仕組みがある。何とか“やりくり”してギリギリまで頑張るが、それがきかなくなって一気に症状が表れるのがステージCというわけだ。

「ステージは一方通行であり、後戻りはできない。隠れ心不全の段階で心臓をいたわり、ステージCに進めないようにすることが何より大切」と虎の門病院(東京・港)の山口徹雄・循環器センター内科医長も強調する。

ステージA・Bでは、心不全の原因となる病気を見逃さず十分に治療を受けることが大切だ。原因疾患には高血圧や心筋梗塞、不整脈、心臓の筋肉の病気である心筋症、心臓の中の弁に異常がみられる心臓弁膜症などがある。健康診断の血液検査や心電図などで指摘された場合には放置せずに必ず受診したい。

原因疾患の発症・進行を防ぐために血圧や血糖、コレステロールを適切に管理することも大切だ。減塩や肥満解消、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス軽減などの生活習慣の是正も心掛けたい。

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