ストップ・ザ・ギータの秘策は勘ピューター？　王者オリックスは10日、京セラドーム大阪で秘密練習を行った。報道陣をシャットアウトして1時間以上、主に守備面の連係を確認したとみられる。前日9日にCSファイナルSの相手がソフトバンクに決定。さっそく相手を想定した具体的な作戦を練り始めた。

「どうソフトバンクと戦うかの準備。（最大）6試合をどう戦うか、どう勝つ確率を増やしていくか。それだけですよ」。中嶋監督の考えを水本ヘッドコーチが代弁した。

シーズンでは15勝10敗と打ち負かしたが短期決戦は別だ。水本ヘッドは中嶋オリックスが得意とするデータだけに頼らない変幻自在の采配にも言及した。

「監督の『勘ピューター』というか、ひらめきをデータとかにミックスしてずっとやってきた。この感覚は変えない」。予測不能なマジックが飛び出す可能性をにおわせた。

カギはファーストSで3ラン、満塁弾と猛威をふるった柳田をどう抑え込むか。山本、宮城、田嶋以外の先発陣は不透明。1軍経験のない20歳の山下や外国人勢も合流させている。ブルペンの陣容も含め、シーズン中とパターンを変える可能性も十分ある。

帰り際、報道陣に対し「簡単なことよ。監督が何を考えているか、想像してみればいい」と不敵に笑った名参謀。V2監督のインスピレーションが短期決戦でもさえわたるか。【柏原誠】

○…安達がCSファイナルに万全で臨む。9月10日に右肋骨（ろっこつ）を骨折して離脱。最終戦まで出番はなかった。ただ、優勝後の練習試合と紅白戦では計3打数2安打。遊撃と二塁も軽快に守った。「問題ないです。CSに合わせていた。ここまできたら調子どうこうではなく気持ち。もう1度、胴上げをやりたいですね」と日本一への気迫を見せた。

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