【前回コラム】まさか自分以外の名前を名乗るとは思っていなかった(上白石萌歌)【前編】
今週の「すぐおわ」のゲストは、先週に引き続き、女優の上白石萌歌さん。番組に初出演時は、未成年だった彼女の「大人の女性」になった姿に要注目です!
今回の登場人物紹介
※本記事は2022年12月4日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
「adieu」として初のライブツアーを開催!
中村:そんな「adieu」ですが、3rdミニアルバム『adieu3』をリリースして9月には初のツアーもやったと。ツアーはいかがでしたか?
上白石:いや〜、とても充実感がありました。東京以外に大阪も行ったんですけど、別の場所に自分の曲を持って行けるってこんなに嬉しいんだな、と思ったり。普段はあまり、自分のことを知ってくださっている人たちを可視化する場面があまりなくて……。
中村:あ、そっか。
上白石:「あ〜、こんなに存在してくださったんだ!」っていう喜びがあったり。みんなが「adieu」の曲に肩を揺らしてくださったりしていて、それがすごく嬉しかったし、今自分は歌うことをやっているんだな、という実感がすごく湧きましたね。
中村:結構、MCとかも頑張りました?
上白石:頑張りましたね。あはははは!
澤本:え、MCって家で練習するの?
上白石:いや、それがですね。ふだん役者をやらせていただいていると、台本があって、それを覚えて演じるわけじゃないですか?なので、何もなくて喋る、ということができなくて。変なんですけど、メモ帳にいっぱい自作の台本を書いて、それを覚えるみたいなことをして……(笑)。1年に一回くらいしかライブをやらないので、「言いたいことを全部言いたい」となると、全部自分で書いて、という感じになりましたね。
澤本:なるほど。普通にポーンとしゃべれるもんなのかな?と思ったら……。逆に安心しました(笑)。
上白石:基本は、ひとりで喋るので。メンバーの方もいらっしゃるんですけど、たとえば「今日は〇〇だから、たこ焼きが食べたいね」みたいなことを喋る感じでもなく、ひとりで何かを喋る、みたいな(笑)。ちょっと孤独で、でも楽しかったです。
中村:でも、さっきの「初めてファンの顔を見た」という話で言うと、メディアでの萌歌ちゃんを知っているお客さんと、「adieu」を見て曲にコメントしてくれるファンの方はたぶん違う、というか。本当にアーティスト「adieu」の具体的なファンという気がするんですよね。だから、ちょっと熱量とか共感力も違ったりするだろうな、と。会ってみると全然違う感じがするんでしょうね。
上白石:そうですね。「上白石萌歌」として何かをやって、ファンの方と生で会う、ということがあまりなかったので。「adieu」のライブに来てくださったお客さんは、結構自分のやりたいことを理解してくれていて。ちゃんと受け取ってくださる方が多いな、というのを肌で感じたので「一人ひとりと喋りたいな」と思ったし、これからも作品を見たり、歌を聴いたりしてほしいな、と思いましたね。
澤本:うんうん。
中村:「adieu」で一緒に組んでいるアーティストたちも、すごい面々じゃないですか?あれはどうやって決めているんでしょうか。萌歌ちゃんが「この人と一緒にやりたい」みたいなことで決めているんですか?
上白石:そうですね。おこがましいんですけど、自分から「この方とご一緒したいです」と言ったり、レコード会社の方が「この方はすごく合うと思うし、化学反応が面白いと思う」と言って出会わせてくださったり。ご一緒させていただいたことで、元々ファンだった方も、もっともっと好きになりましたし、曲を書いてくださった方はもう全員ファンになって……。なんだか、全員に見出していただいた感じがありますね。
中村:それこそね、「カネコアヤノ」さんとかもありましたよね。
上白石:ありました!もう、本当に贅沢ですよね。
中村:今回、「adieu」のプロジェクトで初めてお話しをして、みたいな感じだったんですか?
上白石:そうですね。元々、繋がりがあって1、2回一緒にご飯を食べたことがあったんですけど。お仕事として曲を書いていただくとは……。カネコさんって、曲を提供しているイメージがないじゃないですか?
中村:うん。
澤本:ないですね。
上白石:多分、私が幸いにも初めてだったと思うんですけど。ただ、私はもう「デモでいい」って思っちゃって(笑)。「このままデモのまま出したい」みたいな。私じゃなくてもいいんじゃないか?と。それぐらい、素晴らしい曲ばかりだったんですね。本当にやりたいことと、歌いたい歌をやらせていただいてますね。
トニー・レオンに恋する上白石萌歌
澤本:話は変わるんですが。もしも今、願いが叶うとしたら、誰と会いたいですか?
上白石:えーっとですね。トニー・レオンさんが大好きで。結構リアルに恋をしちゃってるぐらい大好きなんですね。いつかお会いしてみたいですね。もう、それこそ大スターですけど。
澤本:ふーん。じゃあ、もう共演したいぐらい?
上白石:いやぁ~、もう拝みたいです!
中村:あはははは!
上白石:30メートルぐらい先にトニー・レオンさんがいて、私がここから見てるっていうぐらいでもいいですね。ふふふふ。
中村:何を見て、トニー・レオンが好きなんですか?やっぱり、ワイヤーアクションとかを見て?
上白石:(笑)。私いま、ウォン・カーウァイ監督にすごくハマっていて。『恋する惑星』(1994年公開)とか『花様年華』(2000年公開)とか。とりわけウォン・カーウァイ監督の作品の中のトニー・レオンさんが大好きなんですけど。
澤本:はいはいはい。
上白石:今見てもかっこいいですし。なんでこんなに好きなんだろう?ってことがいまだに分からないんですけどね。なんだかこう、人を黙らせてしまうような魅力がある方だな、って思います。
澤本:『恋する惑星』って、先月か先々月、パルコの上でやってたよね?
上白石:あ、はい!
澤本:あれ、観に行きました?
上白石:行きました。4Kで上映していて、いや……もう、息が止まりましたね(笑)。トニー・レオンさんが大きい画面で現れた瞬間に、「ヒイ~!!」みたいになっちゃって(笑)。結構、私の周りは40代ぐらいの方が多かったですかね。その当時、リアルに受け取っていた方だと思うんですけど。でも、私の隣の方なんかもうずっと泣いていて……。はぁ~、この領域にはまだいけてないなぁ〜!って、ヘコみました(笑)。
中村・澤本:あはははは!
中村:その領域までいきたいんだね?
上白石:そうですね、いきたい!
澤本:『恋する惑星』を大きいモニターで見たことがなかったってこと?
上白石:なかったですね。やっぱり、DVDとか配信系でしか見たことがなかったので。
澤本:それが巨大な画面に出てきたら、そりゃそっか。
上白石:はい。「ヒイ~!」ってなります(笑)。うん、すごい大好きですね、今。
澤本:『恋する惑星』を久々に見たら、面白かったな。あれって1990年代じゃないですか?当時、見に行った記憶があって。そこからしばらく全然DVDとかも見てなくて、「久々に観たいな」と思って観に行ったら、思っていたよりも面白かったですね。
上白石:ああ~。
澤本:面白いというか「かっこいい映画」だったな、という印象があったけど、結構面白い映画だよな、と。
上白石:うんうん。どうしても画面の美しさとかに注目しがちですけど、台詞にすごく詩的な表現があったり、奥深い部分もあったりして。
澤本:そうですよね。見直したらよかったなぁ〜。あの、CAさんになる女の人がいるじゃないですか?
上白石:あ、フェイ・ウォンさん。
澤本:はいはい。あの人、可愛いですね~!
上白石:可愛いですよね~。
澤本:その時は、そうは思っていなかったけど、この間見たら「うわ、可愛い!」と思って。
上白石:本当に!私が生まれる前の作品ではあるんですけど。
澤本:あ、そうですよね!
上白石:90年代の映画ですからね。すごく好きですね、今。
成人して悩んでいること
中村:萌歌ちゃんは前回の放送から3年が経ちました、そして、未成年から成人になりました、と。
上白石:そうなんですよ~。
中村:趣味とか好きなものとかも、結構変わったりした?
上白石:変わりましたね〜。
中村:お酒とかも、たしなんだりしました?
上白石:はい。やっぱり強かったですね~。薩摩の血が流れているので(笑)。
中村:お酒は好きだった?(笑)
上白石:はい。コロナ禍で20歳になったので、あんまり大勢での飲み会とかはいまだに経験がなくて。それこそ、作品の打ち上げとかも20歳になってからはしていないくらいなので。自分の限界がどこなのかをまだ知らないんですよ……。
澤本:いや、打ち上げで限界まで飲む人、いないからね?(笑)
上白石:あはははは!そうか(笑)。でも、今の段階でお酒に酔ったことがなくて。
中村:ええ!?
上白石:多分、強いんだと思います。
中村:それは強いですねぇ~!
澤本:それはね、人に言わない方がいいです。
上白石:本当ですか?(笑)
澤本:うん。「酔うまで飲もうよ!」って言って、飲まされるから。
上白石:ああ~!そっか。
澤本:「そこそこ早めに酔っ払います」って言っておきな。
上白石:あはははは!そうか、嘘ついてでも?
澤本:そうそう。
上白石:でも、帰り際って、何て言うか迷いません?ちょっと早目に帰りたいなっていう時に。何て言いますか?(笑)
澤本:なんて言うんだろう。
上白石:明日早いんで、みたいな?
澤本:そうですね、そう言うかなぁ。何て言ってるんですか?
上白石:結構、最後までいちゃうんですよね……。
中村:優しいなぁ~。
上白石:やっぱり、下っ端だし、早く帰るわけには……。とか思っちゃって。
澤本:はいはいはい。
上白石:でも、飲み会は好きではあるんですけどね。
澤本:確かに、帰りづらくはありますよね。でも、実はそう言っている風で、自分がいたいんだな、と僕は思っています。
上白石:あぁ~(笑)。「どうにか自分を切り上げないと」っていう気持ちですかね?
澤本:そうそう。だから、何かを宣言して帰らないと、僕は帰れないな、と思って。
上白石:あはははは。なるほど!
澤本:でも、その時の僕の一番の味方は「睡魔」です。
上白石:あ、睡魔。ああ~!
澤本:あのね、眠くなっちゃうんですよ、僕は。なので、ここでガーッと寝るよりは、帰った方がいいや、と思って。「僕、眠いんで帰ります」っていうことがありますね。
上白石:それはなんだか、潔くていいですね。
澤本:「あ〜、おじいちゃんだからね」って言われて。「はい、はい」って。「もう歳なんで帰ります」って。
上白石:(笑)。
「ちょっと、大人になっちゃったかも」
澤本:でも、お酒以外のことで言うと、たとえば10代から今にかけて、自分では何が変わったと思います?
上白石:え~……。何でしょうね。
澤本:僕から見て、顔がちょっと変わったな、と思いましたよ。
上白石:あ、本当ですか?
中村:思いました、思いました。
上白石:まぁ、大人になってきた感じはあるんですかね……。
澤本:そうですね。でも、顔がどんどん変わって。こういう言い方をするといいのかわからないですけど、美人になりましたよね。
上白石:あ、嬉しい。
中村:でも、本当そう思います。美少女から美人に変わったというか。
上白石:でも、19歳ぐらいの時はホント少年みたいで……。この時は髪は切っていなかったかもしれないけど、それこそ『子供はわかってあげない』(2021年公開)の時に19歳で髪をバッサリ切って、色も黒い、みたいな。そのひとつ前の作品では増量もしていて、その名残もあり、みたいな。その頃から比べると、確かにちょっと大人になってきた感はありますね。
澤本:うん。なにか随分とビューティーな……。『anan』な方が来たな、と(笑)。
上白石:あはははは!そんなことないです(笑)。でも、行動範囲が広がったといいますか。たとえば、朝起きて「お休みの日だ!」となったら、「今日はお蕎麦を食べに行きたいから、松本までひとりで行っちゃえ」みたいな。
中村:おお~!
澤本:松本までひとりで行っちゃうんですか。
上白石:はい。
澤本:免許は持ってんの?
上白石:いや、車の免許は持っていなくて。電車で行って、全部徒歩で移動して、みたいな。
澤本:ほー。すごいすごい。
上白石:松本で一件目に入ったお蕎麦屋さんでランチしたんですけど。座ったらすぐに日本酒が出てくるところで、椎茸の先付けみたいなものが出たり、お蕎麦が出てきて2000円のコースだったんですけどね。なんかちょっと、大人になっちゃったかもしれない……。とかその時に思って(笑)。
澤本・中村:あはははは!
上白石:なんか「食を求めて旅に出る」って、自分の中では大人になったらできること、というイメージがあって。そういうことがもっとしたいな、って思います。
澤本:それできると、楽しいよね。
上白石:ね。ひとりってラクだし、いつ起きてもいいし、みたいな。
「あなた、歌子ちゃんにそっくりね!」
澤本:うん。でも、こんなに有名な人になっちゃうと、ひとりで歩いてる時に「あ!」とかはならないの?
上白石:そういえば、朝ドラの撮影が終わって、ちょっと四国まで旅に行ったんですね。そしたら、四国の温泉に入っている時にお隣のおばさまに「あなた、歌子ちゃんにそっくりね!」って言われて。
中村・澤本:(爆笑)。
上白石:もう、お互いに裸で……。しかも、ちょっと水風呂みたいなところに入っていて。「うわ、出づらい!」と思って。「でも、四国だし、こんなところにいるわけないわよね。でも、すごく似てるわ……」と。「見れば見るほど、似てる!」みたいなことを言われて。もう15分ぐらいあがれなくて。
澤本:あはははは!
上白石:お風呂に入りに来たのに、すごい体が冷えちゃって。
中村・澤本:あはははは!
中村:でも、そういう時は基本的にタレントとして明言を避けるんですね?
上白石:別に言ってもよかったんですけど、なんかそのおばさまの優しさを感じて。もう、完全に私だって気付いてくださっているかもしれないのに、「そっくりだわ」って言ってくれる優しさをへし折っちゃいけないな、と思って。「よく言われます!」とか「ほんと、ありがとうございます」みたいな感じで。まあ、お風呂だし。そういうことにしましたね、その時は。
澤本:優しい。
中村:優しいね〜。
上白石:でも、お風呂で声をかけられたら、知り合いでもちょっと「あ~!」ってなりますよね。
澤本:なりますよ。僕だって声をかけられたら、一瞬ビビりますから。何か悪いことしたかな?って(笑)。
上白石:ふふふふ。
ドラマにミニアルバムに盛りだくさん
中村:さて。いよいよ2023年も近付いてきましたが、萌歌ちゃんはどんな年にしたいですか?
上白石:いや~、どんな年にしたいかなぁ……。でも、ここ3年ぐらいやっぱりみんなやりたいことができなかったり、それこそお2人も海外のお仕事ができなかったりしたと思うんですね。でも、2023年はいろんな人が広い視野を持って、いろんなことができる年になりそうな予感がしているので、私ももっと心を開放して、いろんなことをしたいですね。ただ、何よりも心と体の健康を大事にして、人として幸せな一年にしたいな、と思いますね。
中村:ありがとうございます。完璧ですね。ということで、そろそろお別れの時間が近づいてきましたが。上白石萌歌ちゃんは来年1月放送のドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日)に出演します。これはどんなお話なんでしょうか。
上白石:今回は、私にとっては初めての刑事役で。
中村:お、刑事役!
上白石:そうなんです。でも、最初はすごくやる気がなくて。「あ、正義とかそういうの、いいですわ」みたいなそういう感じの。最初はやる気がない刑事なんですけど、そこからどうなっていく?っていうお話で。西島秀俊さんと濱田岳さんと3人でいろんな事件に立ち会う、みたいなお話で、コメディーな感じですね。
澤本:いいですね〜。
上白石:はい。テレビ朝日で2023年1月スタート、木曜夜9時から放送です。
中村:『警視庁アウトサイダー』ぜひ、チェックしてください。
上白石:ぜひチェックしてください
中村:あ!それと、TOKYO FMの「SCHOOL OF LOCK!」
上白石:そうなんです。
中村:第3週を担当中なんですね?
上白石:はい。ぜひ、そちらも聴いてください。
中村:そして何よりもね、「adieu」としての活動が気になる人は、今すぐチャンネル登録をしてください。そしてミニアルバム『adieu 3』も。本当に盛りだくさんですね。
上白石:ありがとうございます。ぜひ。
中村:今夜のゲストは俳優の上白石萌歌さんでした。ありがとうございました~!
上白石:ありがとうございました~!
一同:拍手
〈END〉
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