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Monday, March 27, 2023

【甘口辛口】喉から手が出るほど欲しい「新大関」の存在 霧馬山の昇進なかった今場所に思う - サンスポ

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八角理事長から賜杯を受け取り、嬉しそうな霧馬山=エディオンアリーナ大阪(撮影・林俊志)

■3月28日 ひょっとしたら、千秋楽で関脇霧馬山が逆転優勝なら〝ウルトラC〟で大関に上げるのでは…。26日に終わった大相撲春場所。2敗の小結大栄翔、3敗の霧馬山の千秋楽決戦になったとき、ふと思ったものだ。番付では東西1人ずつが原則の大関だが、今や途中休場した貴景勝一人。喉から手が出るほど欲しいのが新大関だろう。

結果は霧馬山が本割、優勝決定戦とも突き落としで勝って逆転初優勝。しかし、協会は冷静で大関の「お」の字も出なかった。三役3場所で33勝とされる昇進目安に霧馬山は31勝で及ばないが、過去には増位山(昭和55年春)、琴風(56年九州)、大乃国(60年秋)らが31勝で昇進している。

相撲は興行であり、横綱や大関の昇進は状況次第で一張一弛は付き物。3場所全休した横綱照ノ富士、カド番の貴景勝がともに次の夏場所でもしものことがあったらどうするのか。〝ご都合主義〟と批判は出るにしても、大相撲の根幹ともいえる番付の深刻な危機を考えれば今場所の霧馬山の昇進はなきにしもあらずだった。

日本中を歓喜させた侍ジャパンの前にすっかり存在感が薄らいだ大相撲。「大谷みたいな力士がいれば」と嘆いても一朝一夕にスターが生まれる世界ではない。貴景勝の綱とりの夢も消え横綱も当分出そうにないが、せめて大関は…との願いが届き始めたのか今場所は関脇豊昇龍も10勝、小結若元春も11勝と大関とりの足場を築いた。

優勝を逸した大栄翔も含め、大関争いはにわかに面白くなってきた。照ノ富士、貴景勝が万全の状態で夏場所に復帰した場合、大関候補たちがどれだけの相撲が取れるかも見もの。いずれにしても番付の危機だけは早く解消したい。(今村忠)

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