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Sunday, March 5, 2023

日本歴代3位の山下「ここまで出るとは」 東京マラソン - 産経ニュース

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33キロ付近、先頭グループを力走する山下一貴=5日午前10時47分、都内(松井英幸撮影)

東京マラソンは5日、東京都庁前から東京駅前のコースで行われ、男子は25歳の山下一貴(三菱重工)が日本歴代3位の2時間5分51秒で日本勢最高の7位に入った。

ゴールに向かう最後のカーブを曲がる瞬間、山下はタイムを刻む大型時計を視界にとらえた。「(2時間)5分台が出せる」。ほとんど残っていなかった余力を絞り切った。日本歴代3位となる2時間5分51秒の好記録。「ここまで出ると思わなかった。単純にうれしい」と、さわやかな笑顔を見せた。

序盤は虎視眈々(たんたん)と先頭集団につき、ペースメーカーがいなくなった30キロ過ぎでは、一時先頭に立って外国勢を引っ張る気概を見せた。37キロ付近からは日本人トップ争い。38キロ過ぎで大迫が前に出たところが勝負のわかれ目だった。「少し後ろにつかせてもらって動きの修正ができた」。後方で態勢を整え、31歳を抜き返し、突き放してみせた。

駒大では3年連続で箱根駅伝の2区を任され、2021年に初マラソン。同大OBで陸上競技部の藤田敦史ヘッドコーチが持つ2時間6分51秒を「一番近い目標とずっと思ってやってきた」という。昨年9月に右脚を骨折した。リハビリ中は持久力に磨きをかけた。1月には約1カ月間ニュージーランドで合宿し、同僚の井上らと同様の練習メニューをこなした。「スピードを上げた準備ができた」と手応えをつかんできた。

周囲が驚くほどの大食漢で、黒木監督が「試合度胸がある」という精神面の強さも持ち合わせる。心身の強さはマラソンランナーにとって大きな武器。秋には大舞台が待つ。「近い目標でMGCがある。そこで代表になれるように頑張りたい」。来年に迫ったパリ五輪まで成長を続けていく。(小川寛太)

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