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Saturday, April 15, 2023

北野武監督、最新作で自ら秀吉役も「出るつもりなかった」 配役秘話語る - 福井新聞

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2023年4月15日 午後6時50分

映画『首』(2023年秋公開)の完成報告会見に出席した北野武監督 (C)ORICON NewS inc.

映画『首』(2023年秋公開)の完成報告会見に出席した北野武監督 (C)ORICON NewS inc.

 映画監督の北野武(76)が15日、都内で行われた映画『首』(2023年秋公開)の完成報告会見に出席し、キャスティングの理由について語った。

【写真】大森南朋、中村獅童、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信も登壇

 同作は、北野監督が2019年に上梓した同名小説が原作の時代劇アクションドラマ。織田信長(加瀬亮)、羽柴秀吉(ビートたけし)、明智光秀(西島秀俊)、徳川家康(小林薫)を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴(きょうえん)を描いたたけし流のエンターテインメント。

 構想に30年かけたという同作について「歴史を描く作品でよく見るのは『大河ドラマ』なんですけど、どうもすごいきれいな出世物語になっていて、人間の“業”や“欲”や“裏切り”を描いていない。自分が撮ればこうなるという発想でやろうとした」と制作のきっかけを語った。

 そんな野心作で北野監督は、ビートたけし名義で“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を自ら演じる。「俺は出ないつもりだったんですけど、スタッフが『出ないとちょっとあれじゃないですか』って。なんでこんなじじいが秀吉をやるんだと年齢関係が全然なのですが」と笑いを誘いつつ、経緯を打ち明けた。

 そのほか出演者の配役については「脚本書きながらこれはこの人、この人って」と考えて行った。「(中村)獅童さんは初めてですが、後のメンバーはだいたい北野組で撮っていて、雰囲気がわかってる人ばっかりなので。ただ、獅童さんは卓球の映画(2002年公開映画『ピンポン』)で眉毛剃っていたときに『この人、役のためにかなりやる芝居が好きそうな人だな。いずれ使う人にはなるな』と思ってた」とキャスティング理由を明かした。

 続けて「加瀬くんはみんなのイメージじゃない役をやらせた方が力を出す人。慣れたのは良くないと思っていた。浅野くんは映画一筋の人で今度浅野くんが主演でばかばかしい映画を撮ろうと思ってますけど。大森(南朋)くんは中堅から主演クラスに上ってきた人で」とその実力を改めて伝えた。そして「北野組は、おかげさまで役者さんに断れることなく、声をかけると挑戦してくれて。大したギャラは出ないのに頑張ってくれるのでありがたい」と感謝した。

 会見には俳優の西島、加瀬、獅童、浅野、大森、KADOKAWA代表取締役社長・夏野剛氏、同文芸・映像事業グループ担当執行役員・堀内大示氏も出席した。

【キャスト一覧】
・羽柴秀吉(はしばひでよし)/ビートたけし
織田信長の跡目を虎視眈々と狙い、“本能寺の変”を策略する
・明智光秀(あけちみつひで)/西島秀俊
謀反を起こした荒木村重を匿い、忠誠を誓っていた信長の首を狙う
・織田信長(おだのぶなが)/加瀬亮
気を纏う天下人。自身の跡目を餌に、家臣の秀吉・光秀らに謀反人・村重の捜索を命じる
・難波茂助(なにわもすけ)/中村獅童
元百姓。秀吉に憧れ、侍大将に成り上がる野望のため戦に身を投じることになる
・黒田官兵衛(くろだかんべえ)/浅野忠信
秀吉を天下人にすべく知略を巡らす軍師
・羽柴秀長(はしばひでなが)/大森南朋
秀吉の弟。官兵衛と共に秀吉を支える

・曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)/木村祐一
・荒木村重(あらきむらしげ)/遠藤憲一
・斎藤利三(さいとうとしみつ)/勝村政信
・般若の佐兵衛(はんにゃさへえ)/寺島進
・服部半蔵(はっとりはんぞう)/桐谷健太
・安国寺恵瓊(あんこくじえけい)/六平直政
・間宮無聊(まみやぶりょう)/大竹まこと
・為三(ためぞう)/津田寛治
・清水宗治(しみずむねはる)/荒川良々
・森蘭丸(もりらんまる)/寛一郎
・弥助(やすけ)/副島淳
・徳川家康(とくがわいえやす)/小林薫
・千利休(せんのりきゅう)/岸部一徳

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