<ボート担当・奈島宏樹>
住之江では3月から新エンジンとなった。どのエンジンが年末のSGグランプリに出場するのか、楽しみでならない。
3月の初降ろしの前検で向後龍一が「エースの雰囲気がある」といきなり言った16号機が、エース候補の筆頭だろう。向後が優出6着、4月に山崎郡がオール3連対で優勝を飾った。山崎も「間違いなくグランプリに出るエンジン」と断言した。3節連続優出中で、伸びだけでなく回り足も調整が合えば、より強力になる。
20号機は伸び型で4月のオールレディースでは鈴木祐美子が節一を誇った。「えぐい足」という表現がぴったりと当てはまる威力があった。その次の石田政吾は出足、回り足も引き出して優出2着と猛威を振るった。今後も好成績を残すことは間違いない。
65号機は初降ろし前の航走タイムで6秒75の1番時計をたたき出していた。“鳴り物入り”の評判通り、オールレディースでは長嶋万記がオール3連対で優勝を飾った。「ターンミスしてもグッと押してくれる」と感謝していた。出足型で抜群の安定感を誇る。
他には88号機のレース足も見逃せない。初降ろしとなったオールレディースで関野文が行き足が良過ぎてフライングしてしまった。10号機も前節の藤本紗弥香が節一の伸びを引き出して旋風を起こした。
今節のラピートカップで大阪支部の調整巧者たちが、さらに各エンジンのポテンシャルを引き出すのは間違いない。
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