[東京 18日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドルは横ばい圏での推移が続くと予想されている。米インフレ指標の発表を通過し、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーがブラックアウト期間に入るため、手掛かり難から一進一退の値動きとなりそうだ。ただ、日銀の緩和修正への思惑が強まる中で、観測報道や当局者らの発言があればドル/円は値幅を伴った動きになりやすく、日本側の材料が出るかに注目が集まっている。
予想レンジはドルが136.00━140.00円、ユーロが1.0900―1.1360ドル。
<T&Dアセットマネジメント チーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャー
浪岡宏氏>
「米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の伸び鈍化を受けてドル安/円高が進行してきたが、足元のドル安のスピードはさすがに速すぎる印象もあり売りは一服しそうだ。今週は米国で小売りや住宅関連の指標が発表される予定で、米国経済の堅調さが改めて確認されれば、リスクオンムードでドルが底堅さをみせるのではないか」
「ユーロはドル安の裏で堅調だが、やや買われ過ぎな印象も受ける。米国に比べると欧州経済の実態は決して良いわけではないため、1.13ドル台後半までくると上値の重さが目立つだろう」
<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ為替ストラテジスト 植野大作氏>
「今週の注目ポイントは、日銀の金融政策絡みの続報があるかどうかだ。マーケットでは日銀の早期修正観測が高まっているが、日銀が市場の期待の火消しに走るのか、それとも黙っているのかで、ドル/円相場の動きが大きく変わるだろう。前者であれば、足元のドル安/円高の巻き戻しでドルは140円台近辺まで上昇する可能性がある。一方、新たな情報がなく市場の思惑が強まれば、ドルは年初来高値と安値を結んだ半値押しの水準に近い136円近辺まで下落するとみている」
「米国では25―26日にFOMCを控えて連邦準備理事会(FRB)メンバーの発言機会がなくなるため、金融政策絡みの材料は期待できない。ドル/円が動くとすれば日本側の材料がきっかけになるだろう。
ユーロ/ドルに関しては、FOMCや欧州中央銀行(ECB)理事会を月末に控えやや模様眺めムードになると予想する」
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