大関経験者の朝乃山、新大関・琴ノ若を押し出して今場所初白星「前に出る相撲取れて良かった」 - スポーツ報知

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◆大相撲▽春場所２日目（１１日、エディオンアリーナ大阪）

　大関経験者の意地が勝った。西前頭筆頭・朝乃山（高砂）は、立ち合いの圧力で新大関・琴ノ若（佐渡ケ嶽）を後退させると、そのまま押し出した。初日は黒星スタートだっただけに、「切り替えて、思い切っていきました。前に出る相撲が取れて良かったです。勝たないと上に上がれないですし、負ければ自分が弱いだけ。いかに冷静になれるかでした」と納得顔だった。３月１日に誕生日を迎え、３０歳初勝利にもなった。

　一方、琴ノ若は“２日目の落とし穴”にはまってしまった。序盤戦で土がつき「内容が悪いだけ」と悔しさをにじませた。祖父（元横綱・琴桜）の新大関場所も同じように２日目に黒星を喫していた。これで朝乃山とは三段目時代を含めて３戦全敗となったが、「（相性は）関係ないです。切り替えてやる」と気丈に振る舞った。

　この日は貴景勝（常盤山）も敗れ、霧島（陸奥）は連敗を喫して３大関が黒星。早くも１横綱４大関の全勝が消えた。荒れる春場所の結末は誰にもわからない。

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