引きこもりから出るきっかけになる服を―。京都造形芸術大3年松崎雛乃さん(24)=大津市皇子が丘2丁目=が、腹部のポケットの中にぬいぐるみを取り付けたオリジナルの服を作った。ぬいぐるみを握ることで不安や緊張を和らげることができるといい、外出できず苦しんだ自身の経験を基にした。
松崎さんは17歳でうつになり、高校中退後3年間自宅に引きこもった。「誰からも必要とされていない」「自分の味方はいない」と悩みを抱え込み、自殺を図ったこともあるという。
外出のきっかけになったのは服だった。「引きこもりで本当にしんどかった時は、服を選ぶこともできなかった」が、ある時、インターネットで求めた服がかわいく、外を歩いてみようという気持ちになれた。「服には力がある」と感じ、高卒認定を受け、今は大学でファッションを学んでいる。
昨年4月に服づくりを思い立ち、県ひきこもり支援センター(草津市)の利用者にどんな服を好むかアンケートで尋ねた。54人の回答では、デザイン性よりも動きやすさを、かわいい系よりもシンプル系を選ぶ人が多く、動きやすく目立ちにくい綿100%のグレーのスエットの上着を製作。ぬいぐるみは、手の汗を吸収しやすいタオル地を採用した。
これまでネットショップを通して20代の女性2人が購入した。理由を尋ねたアンケートには「人の目が怖い」「寂しがり屋」などとあり、ぬいぐるみが気に入ったことが記されていた。昨年9月の大学の学科展でも2位を獲得した。
今年1月には、同センターでワークショップを開き、引きこもりの当事者7人とウサギやクマのぬいぐるみ作りをした。持ち主の感情でどんな表情にも見えるよう、あえて目や口は付けない。当事者手作りのぬいぐるみをファスナーで取り付けた服は、2月下旬から「ひなしゅしゅ」の名で販売を始めた。
松崎さんは「偉そうなことは言えないけど、引きこもりの人が(ありのままの)自分を認められることが大切なんだと思う。今はどん底でも絶対に道は開ける。自分を責めないでほしいし、『自分も誰かの力になれる』と知ってほしい」。スエットは1着6500円。利益が出たら、同センターの催し「若者サミット」に寄付したいと考えている。
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March 20, 2020 at 05:00PM
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