ＮＹ時間の終盤に入ってもドル円は１０７円台半ばでの膠着した展開が続いている。きょうの市場はリスク選好の雰囲気が強まっており、米株も原油も米国債利回りも上昇している。その中で為替市場はドル売りの動きが出ているようだ。
今回の危機に対するドルの存在をファンダメンタルズというよりも、有事と捉えているようで、これまで有事のドル買いが見られていた。きょうはその巻き返しが一斉に出ていると見られる。
今後、段階的ながらも経済活動が再開され、景気も回復が予想されるが、市場が織り込むほどには回復できないとの見方も少なくない。あるところで、市場は見直しを余儀なくされそうな気配もあり、この流れが続くかどうかは未知数だ。しかし、各国の政府や中銀の大胆かつ積極的な行動を背景に、いまのところは期待感が席巻している模様。
ただし、有事のドルと伝統的なリスクの円とが同方向に動いていることから、ドル円の膠着した値動きは、もうしばらく続くのかもしれない。
USD/JPY 107.55
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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巻き返しが一斉に出るも、続くかどうかは未知数＝ＮＹ為替 - みんなの株式
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