オリンピック競技の一つ、近代五種の生き残りを懸けた改革案が、議論を呼んでいる。2028年ロサンゼルス五輪から、種目の一つである馬術を除外し、TBSテレビの人気番組「SASUKE」のセットを使用した障害物レースを採用するかが検討されているが、この競技に魅了された写真家は「馬術のない近代五種は近代五種とは呼べない。ニンジャの出る幕ではない」と嘆く。
近代五種はフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングの異なる5種目で争う競技。19世紀、ナポレオン時代の伝令兵が、馬で敵陣に乗り込み、銃と剣で相手を倒し、川を泳いで渡り、馬が潰れれば走って任務を果たしたという故事を元に、近代五輪の創始者、クーベルタン男爵が発案した。1912年ストックホルム五輪から100年以上にわたり、実施されてきた。
人気低迷、テレビ映え意識
アマチュアスポーツの祭典であった五輪が時代の変化に合わせて商業化に踏み切ったことで、近代五種も変革を重ねてきた。テレビ放送に配慮して96年アトランタ五輪からは計5日間だった日程を1日に短縮し、00年シドニー五輪からは女子も採用した。
人気低迷の状況を改善するため、12年ロンドン五輪からは、冬季バイアスロン方式である射撃とランニングが複合した新方式を導入。観客が最後まで抜きつ抜かれつの展開を楽しめるようにした。
だが、効果は薄かった。国際オリンピック委員会(IOC)は13年、ロンドン五輪のテレビ放送実績などに基づいて五輪競技を5段階で評価。水泳や陸上を最高のAランクとし、近代五種を最下位のEランクに位置付けた。
その後も状況は変わらず、近代五種はスペクタクルな競技化を志向するIOCからさらなる変革を迫られた。国際近代五種連合(UIPM)は「五輪という列車は…
からの記事と詳細 ( 五輪にSASUKE案「ニンジャの出る幕か」 異議唱える写真家の叫び - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/2peJm9o
出る
No comments:
Post a Comment