奈良県下北山村が、ホラー映画の怨霊として知られる「貞子」とコラボしたAR(拡張現実)アプリの配信を始めた。村内の名所に貞子が現れ、写真を撮ることができる。
貞子はホラー映画「リング」(1998年公開)に登場する怨霊。白いワンピース姿で、顔を覆う長い黒髪を振り乱しながら、井戸やテレビ画面からはい出してくるシーンが特に有名だ。KADOKAWA(東京都)配給のシリーズ映画も作られている。
「貞子=怖い」な上司を説得して回る
村ではデジタル技術を使った観光振興策を検討しており、ARアプリの案が持ち上がった。アニメ作品なども候補に挙がる中で、村の担当課内では当初、貞子に対して「村に悪いイメージを持たれても……」と、否定的な印象があったという。
しかし、認知度は抜群。近年では映画だけでなく、SNSなどで活動の幅を広げており、怖いだけではないキャラクターとして親しまれている。
YouTubeチャンネル「貞子の井戸暮らし」を見た村の担当者は、「おちゃめで面白い。これなら幅広い世代にアピールできるのでは」と採用を決定。「貞子=怖い」というイメージを持つ上司らを説得して回った。
アプリ「貞子の村巡り―下北山村でさだキャン―」は、凸版印刷(東京都)との共同開発。池原ダムや不動七重の滝など、村内9カ所のARスポットでカメラをかざすと、現実の風景に貞子のCGが現れる。利用は無料。詳細は村のウェブサイトへ(http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/sadako/)。
県南部では冬の間、路面凍結や雪が降る可能性があるため、同村の担当者は「冬用タイヤで、気をつけてお越しください」と話している。(上田真美)
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