第96回選抜高校野球大会(18日~、甲子園)に21世紀枠で出場する別海(北海道)が2日、茨城・水戸市内で水戸葵陵と練習試合を行い、1-4で敗れた。試合後、島影隆啓監督(41)のカミナリが落ちた。
「甘いんだって、全てが。いつからそんなに緩くなったんだ? 疲れてるからしょうがない、か?」
0-1の3回、左翼の関口が飛球を捕れず、金沢に交代に。その金沢も直後の高い飛球を同じように捕れなかった。2点を追加された。「新チーム、ずっと8人で戦っている感じです。レフトがなかなか決まらない」。島影監督の悩みは実力だけでない。7回裏の攻撃を終え、ベンチで思わず口に出した。
「オレが外野手なら絶対にキャッチボールして待ってるけどな」
金沢が8回から登板予定なのは皆、知っていた。数人いる外野手の控えは誰も準備しておらず、2イニングを投げ終えた篠原がそのまま左翼に入った。
「これで甲子園で応援されると思ってるのか? 何のために甲子園に出るんだ? 負けたチームなのに選んでもらったんだろ?」
21世紀枠で選ばれた意味は-。大会2週間前の問題提起を各自がどう受け止めるか。茨城遠征が終われば本番は目の前だ。【金子真仁】
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